ドレスのクリーニングって高いの?どれぐらいの頻度でクリーニングに出すのが良いの?そもそもドレスってクリーニングに出す必要あるの??
一般的な衣類と違って着用頻度が少ないドレスのクリーニングってどうすればいいのか迷ってしまいますよね?
ここでは意外と知らないドレスのクリーニングについて、また自宅で保管する際の注意点、安心して依頼できるおすすめクリーニング屋さんについてまとめました!

佐藤 誠(ラクリー編集長 /ジュニア洗濯ソムリエ)
ジュニア洗濯ソムリエとして洗濯やクリーニングについての知識を読者様に発信しています。宅配クリーニング全30社を実際に利用し仕上がり・サービス・コスト比較などユーザー目線と宅配クリーニングマニア目線でわかりやすく解説します。
※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますがランキング・コンテンツ内容はラクリー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。 |
パーティドレスはクリーニング必須?汚れの原因を解説
汚れ | 内容 |
汗・皮脂汚れ (水溶性の汚れ) | 放置すると黄ばみ・シミ・カビ発生 |
お酒 (水溶性の汚れ) | 着色汚れで放置するほどシミが取れづらくなる |
食べこぼし (油溶性の汚れz) | 飛び跳ね等気付かないうちに付着し、時間の経過とともにシミとなり現れることも。 |
雨の輪じみ (水溶性の汚れ) | シルク等水に弱い素材の場合、風合いが変化してしまうことも・・。 |
土・泥 (不溶性の汚れ) | ドレスの外側だけではなく内側も気付かないうちに汚れていることも・・。 |
ホコリ (不溶性の汚れ) | 目に見えないため、放置しがち。 |
ドレスは気づかないうちに色々な汚れがついてしまっている為、クリーニング必須の衣類の一つです。ここではドレスにつく汚れの原因についてまとめました。
汚れやすい場所を知ることでクリーニングの際の事前チェックにも役立ちます。
パーティドレスクリーニングの頻度は着用したらなるべく早めに!
ドレスに限らず汚れがついた衣類は早めに洗濯、またはクリーニングすることが衣類を守るために大切なことです。
時間の経過とともにシミ・汚れは取りづらくなる!
汚れには水に溶ける水溶性の汚れ・油に溶ける油溶性の汚れ、溶けることのない不溶性の汚れがあります。
どの汚れも時間が経つにつれて、酸素に触れて酸化したり繊維に絡みついてとれなくなったりするため出来るだけ早めにクリーニングに出すようにしましょう。
汚れを放置するとカビ発生や虫食いトラブルにも!
汚れを放置するとシミが目立つという見た目の問題以外にも、カビや虫食いの原因にもなります。
汚れの皮脂やたんぱく質は衣類害虫の餌となり、シルク等で出来た素材は特に虫食いによる穴あき被害につながるため、注意が必要です。
目立った汚れが無くても、実は汗やホコリなどで汚れています。着用したらその都度クリーニングに出して綺麗な状態での保管がおすすめです。
パーティドレスのクリーニングの料金相場は?
種類 | クリーニング料金 |
ウェディングドレス | 12,000円〜25,000円 |
パーティドレス | 5,000円〜15,000円 |
べール | 3,000円〜 |
ロングベール | 5,000円〜 |
ペチコート | 3,000円〜 |
ボレロ | 2,000円〜 |
パニエ | 3,000円〜 |
※おおよその料金相場です。
Yシャツやスーツ、ワンピースなどと比べてドレスのクリーニング代って高そう・・・そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
パーティドレスのクリーニング代は価格差に幅があり!

パーティドレス・カクテルドレス等は5,000円〜15,000円と大きく価格差がありました。
素材や装飾によっても追加料金がかかる場合もあります。ドレスの購入価格を考慮して選ぶと良いでしょう。

ウェディングドレスの相場は12,000円〜25,000円程度

ウェディングドレスのクリーニング代相場はだいたい12,000円〜25,000円程度というお店が多くあります。もちろんこれよりも安い価格で受けてくれるところもあります。
ビーズやスパンコール等の装飾があるドレスは、場合によって追加料金が加算されることもあります。
ただしクリーニング屋さんによってはウェディングドレスは取り扱い不可のお店もあるためお願いする際は、事前に取扱いの有無を確認してからが安心です。
べールは長さに応じて料金が高くなる傾向あり!

べールは長さに応じて価格が高くなるクリーニング屋さんがあります。ベール・ロングベールの2種類の価格設定されているところがほとんどです。
ドレスクリーニング相場に関するポイント
- 大切なドレスを出す際には価格だけではなく信頼できるところに出す
- 素材・デザインによっては追加料金が発生することも
- ドレス本体以外の付属品も出すかどうか
パーティドレスのクリーニングの仕上がり日数・納期は!?

ドレスのクリーニングの仕上がり日数は3〜4週間程度が一般的です。クリーニング屋さんによっては2か月程度かかるところもありますので、納期には余裕を持って依頼しましょう。
また通常のシミ抜きではなく特殊シミ抜きをお願いする場合、通常納期よりも日数がかかる傾向にあります。
結婚式やパーティが立て続けにある場合は自宅で簡単なお手入れを、着る予定が当分無い場合は早めにクリーニングに出すようにしましょう。
パーティドレスのクリーニングで注意したい3つのポイント!

美しさを重視したドレスは一般の衣類と違ってデリケートな素材を使っていたり、繊細な装飾が施されているものも多くあります。着用頻度が少ないのと比例してクリーニングに依頼することも当然少なくなります。
大切なドレスをクリーニングに出す前に留意しておきたいことを抜粋してまとめましたので、参考にしてみてください!
パーティドレスに使われている素材や洗い方を把握しておく

クリーニング屋さんでは素材や洗い方についてお任せすれば問題ありませんが、自身でも把握しておくようにしましょう。
またドレスの場合、一部オーダー品には取扱い絵表示・洗濯表示タグがついていないものもあります。クリーニング依頼前に購入したお店で事前にクリーニング方法を確認してみるのも安心です。
ラメやスパンコールなどの装飾は付いている?

デザイン性の高い装飾のものはクリーニングをする際に外れてしまうトラブルも起こりえます。その為、現状把握をしておくためにラメの位置や数を把握しておくようにしましょう。
またほつれ等で取れてしまいそうな装飾がある場合は、クリーニングを出す前にその旨伝えるようにしましょう。
シミ・汚れの状態によっては特殊シミ抜きを依頼する必要あり!
シミや汚れがついている場合、別途オプションとして特殊シミ抜きが必要なこともあります。
パーティドレスがクリーニングから戻ってきた後の保管方法!

クリーニングから仕上がってきたドレスには保護用のビニールカバーがかけられているもの、長期保管用のパッキングが施されたものの2パターンがあります。
保護用のビニールカバーはすぐに外す!
ドレスに限らず一般衣類にもかけられるビニールカバーはあくまで輸送時の保護用につけられています。家庭内で発生する空気中のガスとビニールカバーの酸化防止剤が反応するとドレスの変色を起こすリスクがあります。
その為、一般的なクリーニングのビニールカバーはすぐに外すようにしましょう。保管には通気性の高い不織布カバーがおすすめです。
蛍光灯や日光が直接当たらないように保管する!
ドレスに使われることの多いシルクは特に直射日光や蛍光灯が当たり続けると日焼けをして色褪せ・変色を起こします。直接光が当たらない場所で保管するようにしましょう。
湿気の多いところではカビ発生の可能性も!
湿気がこもりやすい場所での保管はカビの発生につながります。クローゼット内に防湿剤を置いたり、定期的に換気をするなどの対策をしましょう。
特に梅雨時期は注意が必要です。
長期保管用真空パックを活用するのもおすすめ!
高品質の保管用フィルムにドレスを畳んだ状態で包み、酸素の代わりに窒素を入れて保管する長期保管パック。
衣類の劣化の原因のひとつの酸素を抜くことで真空状態にし、虫食いやカビ、湿気の変化からがっちりと守ってくれます。
しばらく着用することがない大切なドレスの保管におすすめです。
ドレスの着用後にしたい自宅でのお手入れとは?

結婚式やパーティが終わって帰宅・・ホコリだけではなく気づかないうちに付いた汚れは放置するとトラブルの原因になります。
まずは帰宅後にドレスについたホコリをやさしく洋服ブラシで払い落すようにしましょう。吊るし保管する際には、ドレス用専用ハンガーを使うと生地に負担が少なく保管できます。
汚れた場合の対処方法!
汗をかいた場合
- 脇下・胸元部分をきつく絞った濡れタオルで軽く叩く
汗は水の溶ける水溶性の汚れです。その為、たくさん汗をかいた場合はきつく絞ったタオルでトントンと叩いていきます。ただしシルクなど水に弱い素材の場合、収縮や風合い変化の注意が必要です。
汗の量に関わらず出来るだけ早めにクリーニングに出すようにしましょう。
お酒・食べこぼし汚れが付いてしまった場合の応急処置
- 乾いたタオルをシミの裏側にあてて、表面から石けん・洗剤をつけたタオルで叩くように汚れを取る
- 裏側に出てきたシミも同様に、叩くように汚れを取る
- せっけん・洗剤を落とすためにきつく絞った濡れタオルでとんとんと叩く(表側・裏側両方)
- 乾いたタオルで水気をとって完了
洗剤を使う場合は、まずは目立たない場所で変色がないかどうかを確かめてから行いましょう。またシミを取る時は摩擦を与えないようにトントンと叩くのがポイントです。
応急処置なのでシミがついたドレスはできるだけ早くクリーニングでシミ抜きをしてもらいましょう。
泥・土の汚れが付いてしまった場合
- 乾いたタオルを汚れの裏側にあてながら、歯ブラシにつけた洗剤でやさしくこする
- 周りに汚れを拡げないよう泥がついた部分だけをピンポイントでブラッシング
- 水やぬるま湯で泥の付いた部分を洗う
泥や土は溶けない汚れなので歯ブラシで機械的に繊維から取り除いていきます。その際に摩擦によって生地を傷めないよう軽い力で細かくブラシを動かすのがポイントです。
着用後のシワを伸ばす方法
- ドレスハンガーにかけて吊るした状態でドライヤーの温風を当てて伸ばす
ドライヤーは近づけすぎると高温になるため、適度に離しながら当てるようにしましょう。
ドレスレンタルで安く着るのもおすすめ!

ドレス購入+クリーニング代 | 6,000円+3,300円=9,000円~ ※クリーニング代は都度。 |
ドレスレンタル代 | 5,000円前後/1回 ※クリーニングの必要なし |
パーティドレスの購入や買い替えを検討している方は、ドレス購入費用・クリーニング費用を考えると都度レンタルをするという選択肢もあります。
保管の手間や収納スペースを考えると結婚式やパーティ毎に好きなデザインのドレスを着ることができるというメリットがあります。
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まとめ
ドレスは繊細なデザインち素材を用いて光沢感のある華やかさを演出しています。その光沢感は特別なもので、ドレスの見栄えに大きく影響を与えます。
出来るだけ綺麗なドレスは綺麗なまま着続けるためにもクリーニングを活用してみてください!
クリーニングしたい衣類の引取りからお届けまで自宅にいながら完結できる宅配クリーニング。
たくさんある宅配クリーニングサービスの選び方から価格が安いお店まで徹底比較しました。お店選びの参考にしてみてください。